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2011.10.24 (Mon)

再会

エーイチとの約束をした一週間後の金曜日の夕方。


私は電車で羽田へ向かっていた。


いつもなら、ウキウキしながら乗る電車・・・


でもその時は、いつもとは全く違う感情が、私の心を支配していた。



 『くるみ、別れ話させるためにわざわざこっちへ来させてすまない。。。』



途中、エーイチから来たメール。



別れ話・・・



エーイチの心は、もうすでに決まってしまっているのだろうか。。。

【More・・・】



 『空港まで迎えに行くから・・・』


そう言うエーイチの言葉に素直にうんとは言えず


 『大丈夫、マンションまで1人で行けるから』


そう答えてしまった。


本当は、エーイチの顔を見るのが怖かった。


どんな顔をして、どんな話をすればいいのか・・・


私は全く分からなかった。


実はエーイチの所へ来る前に、エーイチから手紙を貰っていた。


それはとても長い、エーイチの正直な今の気持ちを綴った手紙。。。


そして私に対する辛辣な質問もいくつ書かれていた・・・。


そのエーイチの気持ちを綴った手紙を、私は何度も何度も読み返し


また私も、それに対する返事を長い文章に綴ってきた。


電話だとお互いつい感情的になってしまいがちだが、


文字にして書くことで、自分の気持ちに正直に向き合えると思ったし、


エーイチの前で、冷静に自分の気持ちをうまく伝えることができないと思ったからだった。



地下鉄を降りて、エーイチのマンションに行く道すがら、とても足が重たかった。


途中、何度も立ち止まっては深呼吸をした。


心臓がドキドキして、上手く呼吸もできなかった。


それでも、それでもエーイチの顔は見たいと思っていた。


逢いたくて堪らないのに、怖くて堪らない・・・


こんなこと、つきあい始めてから始めてのことだった。。。




エーイチのマンションについて、オートロックのチャイムを鳴らした。


心臓が今にも飛び出そうだった。


インターホンからは何も答えがないまま、自動ドアが開いた。


エレベーターに乗って、エーイチの階につくまでの間、ギュッと瞼を閉じていた。


ドアの前に立ち、再びインターホンを鳴らす。


エーイチはどんな顔で私を迎え入れるのだろう・・・


一言目はなんて言うんだろう・・・


ドアが開くと、そこには見たこともないエーイチの顔があった。




 『くるみ・・・』



いつもの優しい笑顔とは正反対の、全く表情のないエーイチがそこにいた。



 『エーイチ・・・来たよ。』


何も言わず私の荷物を持ち、リビングへと歩き出すエーイチ。


その後に無言のまま続く私・・・


ソファに腰掛けるエーイチ・・・


広いリビングの隅っこに、立ちつくしたままの私・・・


とてつもなく重い空気が、二人を包みこんでいた。




 『座って、くるみ・・・』


無表情のままのエーイチが、やっと言葉を発した。


けれど私は足が動かない。


何故だか分からないけど、エーイチのそばに行くのが怖かった。


あんなに逢いたくて堪らなかったのに・・・


 『そこに立ってたんじゃ、話もできないだろ・・・』


そう言われて何とか足を前に運んで、ソファの横のフローリングに座った。


 『疲れたろ・・・ごめんな、こんな所まで来させて。』


 『ううん、大丈夫。私の方こそ押し掛けたみたいでごめんなさい。

  エーイチの手紙、読んだよ。ありがとうね、全部正直に書いてくれて。。。

  だから私も正直に書いてきた。自分の気持ち、エーイチの質問に対する答え。。。

  今から読むから聞いてて・・・』


フリーリングに正座したまま、私は手紙を取出すと、声に出して読み始めた。


何度も何度も書いては消し、書いては消して、自分の気持ちが伝わるように書いた手紙。


だからといって到底エーイチが納得のできるものではないと思ったけど、それでも


最後にどうにかして私の気持ちを伝えたかった。


途中、涙が出てきて読めなくなりそうだったけど、最後まで頑張って読み切った。


最後くらい、伝えたいことはきちんと伝えて、さよならしよう・・・って。



エーイチはずっと黙って聞いていた。


何度か、上を向いて、辛そうな顔をしていた。


その後のことは、今ではあまりよく覚えていない。。。


ただ、エーイチが私の頬を一度打った後、これまでにないくらい強く抱きしめてくれた。


 『もう二度とこんなことするな!オレのくるみを、オレの大事なくるみを・・・

  オレを信じて、オレのそばにずっといろ!』


私の耳元で涙ぐみながらそう言ったエーイチ。。。


その時のことは、今では本当にあまりよく覚えていない。


その夜、セックスをしたのかどうかさえ・・・


ただ、『あぁ・・・まだこの人と一緒にいても良いんだ・・・』と。。。


その夜エーイチは子供のように私を抱いたまま離さなかった。。。


翌日も帰りの飛行機の時間ぎりぎりまで、ずっと抱かれていた。。。



 『くるみを愛してるよ、ずっと・・・』


空港で見送ってくれたエーイチから、久しぶりの絵文字付きのメール・・・


飛行機に乗った私は


 きっとこれでもう大丈夫・・・・


そう思っていた。


きっとこのまま時間が解決してくれる・・・と。




テーマ : 婚外恋愛 ジャンル : 恋愛

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