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2010.05.13 (Thu)

動揺

家に帰ってから、体力的にと言うより、どちらかというと精神的にどっと疲れた私は、


そのままベッドに倒れ込んだ。。。



 『エーイチ・・・』



想い出すのは、エーイチのことばかり。。。



さっきまで一緒だったその人のことは、申し訳ないほど私の頭にはなかった。




【More・・・】




しばらくしてエーイチからの電話が鳴った。



  『くるみ^^今日の高尾山は楽しかった?お天気良かった?』



私が他の男と一緒だったとは思ってもいないのか、エーイチが訊いてきた。



  『うん・・・山はね、とってもキレイだったよ。エーイチにも見せてあげたかった。。。』


  『そか・・・オレも一緒に観たかったな。。。今日はどういうグループで行ったの?』



突然のエーイチの質問に、私は咄嗟に応えが出てこなかった。



こんなこと、訊いてくるのこと分かってたはずなのに・・・
   


   『え・・・えっと・・・エーイチの知らない人だよ。』



思わず正直に答えてしまった。



   『ん?誰かと二人で行ったの?オレの知らない人って。。。』


   『うん・・・。』



私の返事で、エーイチは何かを感じ取ったらしかった。



   『もしかして・・・この前言ってた、○○に住んでる人?』











そう、実はこの何日か前、私はその人のことを、エーイチに話していたのだった。


何を隠そう、エーイチが私を心配して、その前の週末にこちらに来てくれていたのだった。


エーイチの変わらない笑顔を見た途端、


胸の中にあった不安や、寂しさや、どうしようもない気持ちは


ただただ、エーイチに逢えた喜びで、かき消されてしまった。


エーイチと一緒にいられるこのひとときは、一分一秒でも多く笑顔で一緒にいたかったのだ。




  『くるみ、オレに言いたいこと、あるんだろ?』


ついにエーイチがベッドの中で訊いてきた。


言いたいことは、山ほどあったはずなのに・・・今はそれが出てこない。


エーイチが好きで好きで堪らないのに、どうしてこんなに苦しいのか、


どうしてこんなに不安になってしまうのか・・・


その時に、その人の話も少ししたのだった。
  

エーイチはさすがに少し驚いていたが、何一つ私を責めなかった。


自分が私に淋しい思いをさせていることを、自分が一番良く分かっていたから。。。


でも、その人が私のことを真剣に思ってくれているとは、その時は言えなかった。


言えばエーイチがどういう行動に出るか、私には分かっていたから・・・。


そしてその後いろいろな話をしているうちに




  『いつか、いつかず~っと先でも、エーイチと二人で居られるときが来るのかなぁ。。。』




その時、私は決して言ってはいけないセリフを口にしてしまった。。。


ずっと胸の中にあったけれど、見て見ぬふりをして、今まで押し殺してきた気持ち。。。


言った瞬間、ハッと我に返り、取り消した。



   『ごめん、ウソ。いまのナシ!ごめんエーイチ・・・ルール違反だ、私。。。』



エーイチは、まっすぐに私を見ると、何も言わずに首を横に振った。



   『くるみは何も悪くない。わかってたんだ、オレが全部悪いんだ・・・ごめんな。。。』



悲しそうな顔をしたエーイチは、私の涙をそっと指で拭い



   『オレは、オレは一体くるみに何をしてあげられるんだろうな。。。


    くるみに苦しい思いばかりさせて・・・』



   『そんなことない、そんなことないよ。エーイチ。私エーイチに逢えただけで幸せだよ・・・』



私は苦しそうな顔をしたエーイチの頭をそっと胸に抱き寄せたまま、


深い眠りに墜ちていった。。。



翌朝目覚めると、すぐ横にエーイチの顔があった。


すでに目が覚めていたエーイチは、じっと私の顔を見ていた。


   『おはよう、エーイチ・・・眠れなかった・・・の?』


そう言った途端、エーイチは私の上に起き上がり、こう言った。



   『くるみ・・・オレ、ゆうべの答え、まだくるみにしてなかったよな。』


   『え・・・?あ、あのことはもういいよ。忘れて・・・私の・・・』




と言いかけたとき、エーイチは突然、間違いなく今までの中で一番であろうと言えるほど強く


私のことをぎゅっと抱きしめた。



言葉も何もない・・・


けれどそれは、エーイチの胸の中の気持ちが、


痛いほど伝わってくる「コトバ」だった。


胸の鼓動を伝わって、エーイチの全身から放たれた「コトバ」が、


まるで私の細胞のひとつひとつに、染み込んでくるようだった。。。



けれどその時すでにエーイチは何かに気付いていたのかもしれない。


何か得体の知れない大きなものが、二人の間に押し寄せてきていることを・・・。






  『ホントはくるみが「別れたい」って言ってくるのかと思った・・・』



エーイチは帰り際の空港で、突然そうつぶやいた。



その言葉に私は耳を疑った。。。



  (どうして・・・?なんでそんなこと言うの?)



動揺する気持ちをなんとか抑え、



  『エーイチ、私はもう大丈夫だから!心配しないでね^^逢えて嬉しかった。。。』


  『うん、オレもだよ。くるみ^^』



笑顔で手を振ってくれたものの、   



この時エーイチはいつもみたいに「また来るね^^」って言ってくれなかった・・・



それが何故だかとっても気になった。。。



保安検査場でエーイチを見送った後、ひとり電車の中で考えた。。。




   私は、エーイチと別れたいの?


   こんなにエーイチのことが好きなのに?


   そんなこと思うわけないじゃない!


   でも・・・でもじゃあどうして私は他の人と逢ったりしてるの?




自分で自分に問いかけたけど、自分自身、どうしたいのかが分からなくなっていた。。。


そうして、私はその今の正直な気持ちを、エーイチにメールしたのだった。。。




    『言ってくれれば良かったのに・・・くるみ。。。』




エーイチ自身も、何かに迷っているような返事だった。。。





そして、このことが、エーイチの心にどれほどの大きな苦しみをもたらしてしまうかなど・・・





その時の私は、想像すらしていなかった。。。











テーマ : 婚外恋愛 ジャンル : 恋愛

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